びんちゃん、こと、佐伯玲子さん(元ホリプロお笑いタレント)のコラムが、いよいよ佳境に入ってきました。
苦難の時を経て「救い」に至る、そのど真ん中・・・私も登場しています(^_^;)))
「伝道」=福音が届かないように覆いがかけられている、その覆いを剥ぎ取る!!
・・これは「霊的戦い」そのものです。
そして、主と共に戦います。
「救いに至る道」~「教会に繋がる」・・迄、何回かに分けて、こちらでも紹介していきます。
闇から光へ~的外れからの解放~(81)
神様と悪魔の戦い! 佐伯玲子
当日、教会に入った途端、熱く満ちあふれる「力」に、Xでは決して得られない「生きている!解放されている!」実感を得ました。聖霊充満の中、S先生が「さあ、主に感謝の賛美をささげていきましょう!!」と呼び掛け、皆が力強く「ハレルヤ~!!!」と叫ぶと立ち上がり、元気なバンド演奏に乗り、賛美を始めました。
両手を上げ、ジャンプし、踊り、ボルテージは急上昇!私の概念にあった、静かなパイプオルガンの音に乗せ、歌本を手に直立不動で合唱・・・というイメージが一気に吹き飛びました。「天使にラブソングを2」のクライマックス、ゴスペルコンサートのシーンで、ウーピー・ゴールド・バーグ扮するデロリスの指揮に、子どもたちがパワフルに「Joyfull Joyfull」を歌い上げるシーンを思い出しました。
牧師のS先生が米国生活の経験者だと伺っていたので、「これがアメリカンスタイルなのか?!」と思いましたが、後に、それが「聖書的な賛美」だと知りました。当時の私は、Xからの固く重い「宗教の霊」に縛られていたため、元気には歌えませんでしたが、小さな手拍子と声で、辛うじて調子を合わせました。
しかし、メッセージ後に「祈りタイム」となったとき、皆が一斉に「異言」で祈り出すと、アウェイ感が大爆発!! 力強く“解読不能”の言葉の祈りが放たれる中、何も知らない私にとっては、その光景は余りにも異様であり恐怖で、そのうち息苦しくなってきて「帰りたい!帰りたい!帰りた~い!!!」と、心の中で叫び続けました。きっと、私の背後にいた悪霊が嫌がっていたのでしょう。
礼拝後、S先生が交わりランチにお誘いくださいましたが、いたたまれなかった私は、「諸用がある」と断り、慌ててSY教会を逃げ出しました。「Xに戻ろう!やっぱり教会は危険な所だ!だけど、マルセ先生に何と言って断ろう・・・」と、悩みました。再び闇へ落ちようとしている私に、悪魔は「入り口は違うが、最終的に“同じ神”にたどり着く」という論理を与えたのです。
マルセ先生に、そのことを電話で伝え、イエス様から逃げようとしました。すると、「私も以前、そう思っていた時があったけど、それは違うよ。【ヨハネ14:6】に、『わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれひとり父のみもとに来ることはありません』と、書いてあるの。これは私の救いの御言葉。イエス・キリストを語らないものは、真の神様ではないんだよ」と、悟されました。
「聖書は偽りの書」と信じ込まされていた記憶が呼び起こされ、「都合良く書いてあるだけだ」と思い込もうとしましたが、その御言葉は、私の心に一雫、「イエス様の血潮」を落としたのです。それは内側で次第に大きくなっていきました。 が、悪魔も必死に引き戻そうと、「自分が信じていたもの(X)が悪いものだと思いたくない」という“プライド”に揺さぶりをかけ、Y氏が起こした数々の病を癒やした奇跡について見解を求めました。
「悪魔は、お金や名誉などの欲望をかなえることはあっても、病気を癒やしたり、悪霊を追い出して人助けをすることはしないのでは?」と。すると、マルセ先生から「悪魔も自分を信じさせるため、癒やしを行うこともある。私たちを『愛し、恵み、生かす』ためではなく、ただ『盗み、殺し、滅ぼす』【ヨハネ10:10】目的のために」。その証拠にと、【第2コリント11:14】「サタンさえ光の御使いに変装するのです」、【マタイ7:15】「にせ預言者たちに気をつけなさい。彼らは羊のなりをしてやって来るが、うちは貪欲な狼です」、【マタイ24:24】「にせキリスト、にせ預言者たちが現れて、できれば選民をも惑わそうとして、大きなしるしや不思議なことをして見せます」など、マルセ先生を通して主が解き放つ一つ一つの御言葉が、私の心にかけられた「魔術」の力を打ち砕いていきました。
それでもなお、食い下がる闇の支配者たち。霊の世界で繰り広げられる神様と悪魔の戦い! しかし、極め付きは、「Xにいて、幸せになった?」と聞かれたとき・・・何も言えませんでした。その時、悲惨な自分の現実にハッと気付いたのです。まるで、オセロのピースが黒から白に次々ひっくり返っていくように、“大きな思考の転換”が起き始めました。そこからさらに御言葉が、私の霊の目から悪しき覆いを払いのけていったのです。
確かに、Xで“大きな奇跡”を受けた体験者たちが、その後、ことごとく以前より不幸になっていたのです。例えば、ある男性信者は、事故で「足切断」と言われるも、波動と墓参りで癒やされ、切断を免れましたが、後に同じ足を骨肉腫に侵されました。
また、重い腎臓病を抱えながら奇跡の出産を果たした女性信者たちは、ある人は透析、ある人は緑内障発症と病気が重症化、さらに全員が離婚し、家計が破綻。そのため病を押して働かなければならない日々。中でも透析患者となった人は、昼夜のダブルワークを余儀なくされました。2人の小さな子どもを抱え、離婚した夫が失業後、働かなくなり、そのまま同居し続けたからです。
他に、裕福であっても(一番欲しい)子どもが授からない夫婦の人たち、精神を病む人たち、若くして亡くなる人たち etc・・・「幸せが続かないのは、墓をいじられているのが原因」と、大量のお清めグッズを購入し、旅費を使って必死で墓参する・・・が、幸せになるどころか、どんどん不幸に落ちていく“負のスパイラル”。
これらのことを裏付ける御言葉を、マルセ先生が教えてくださいました。【マタイ7:17~20】「良い木はみな良い実を結ぶが、悪い木は悪い実を結びます。良い木が悪い実をならせることはできないし、また、悪い木が良い実をならせることもできません。良い実を結ばない木は、みな切り倒されて、火に投げ込まれます。こういうわけで、あなたがたは、実によって彼らを見分けることができるのです」、【マタイ12:43~45】「汚れた霊が人から出て行って、水のない地をさまよいながら休み場を捜しますが、見つかりません。そこで、『出て来た自分の家に帰ろう』と言って、帰って見ると、家はあいていて、掃除してきちんとかたづいていました。そこで、出かけて行って、自分よりも悪いほかの霊を七つ連れて来て、みな入り込んでそこに住みつくのです。そうなると、その人の後の状態は、初めよりもさらに悪くなります」
「Xの教えは間違っている! 私はイエス様について行く! もう、戻りたくない!」。そう決心した矢先・・・Y氏から電話が入ったのです 。
闇から光へ~的外れからの解放~(82)
闇の最終手段 佐伯玲子
「Xの教えは間違っている! 私はイエス・キリストについていく!」。そう、X脱会を決意した矢先、Y氏から電話が入りました 。「C(都内某所)のサロンを冬季休暇で閉める間、波動を入れられないのは心配だから、富士の宿泊施設でしっかり入れ、少しでも(巨大子宮筋腫で膨れ上がった)お腹を小さくしませんか?!」と、初めて勧められたのです。
そこは、主に重症化した人をY氏が呼び、2日間泊りがけで集中的に波動を入れるプログラムを行っている場所でした。食事、お風呂のお湯、使うものすべてに波動が入れられているため、X施設の中で、“最も癒やし効果がある!” と言われている場所でした。
それまで一度も呼ばれたことがなかったのに、「イエス様についていく!」と決めた途端、呼ばれたのです。私を引き止めようとする、“闇の最終手段” だったのでしょう。
「今度こそ脱会!」と決心したのに、やはり22年に及ぶ洗脳は、私の心に再び迷いを起こしました。「呼ばれた・・・ということは、それだけ重篤なのか? だとしたら、行かないと死ぬのではないか?」。恐れが襲ってきました。
行くためには数万円の費用が必要でしたが、ちょうどその時、ほぼ同額の臨時収入が入っていたので、「“X神”が行くようにと、与えてくださったお金かもしれない。ならば、行かないと罰当たりだ。・・・否。逆に、悪魔がせっかく入ったお金を奪い、貧困から抜け出せないように縛っているのかもしれない。Xを信じてから、離婚、貧困、病気、怪我と、災難続きで幸せを奪われてばかりだったじゃないか?・・・否。そんなことはない。良いこともあった・・・けど、どれも長くは続かず、最後は最悪な結果ばかりだったじゃないか?・・・否。それは墓がいじられたのが原因で、それを立証する出来事もたくさんあった。いやいや、それは悪魔のうそで、私に墓を通して『偶像礼拝』をたっぷりさせて、最後は滅ぼそうとしていたんじゃないのか?・・・しかし・・・だけど・・・」と、頭の中は“否定と肯定”を繰り返し、自問自答で悩みに悩み、思いの世界は「神様と悪魔」の大戦争状態!
そしてついに、訳が分からなくなり大爆発!! すると、ひらめいたのです。「プログラムを体験しよう! それで、少しでも筋腫が小さくなったら、Xを信じとどまる。しかし、違う結果が出たら、今度こそ決別する!」と。・・・自分の体で“霊的人体実験”をすることにしたのです。
息子を近所に住んでいた元夫に預け、単身、富士の裾野にあったXの宿泊施設へと向かいました。それは、別荘地に建つモダンな一軒家で、4、5名のスタッフと、難病を抱えた幼い娘を持つ若い夫婦の他、数組の信者家族が来ていました。あの難病の女の子は今、どうしているでしょう?無事をお祈り致します。
さて、集中波動注入プログラムがスタートしました。まず、着いて早々1回注入、続いて夕食後1回、入浴後1回、就寝前1回、翌朝の朝食後1回、昼は近くにある、有名建築家(X信者)が建てたサロンに移動し、間隔を空けて2回。夕方再び宿泊施設に戻り、前日同様のローテーションで波動注入。これを2日間続けました。
この時は既に、うつ伏せができないほどお腹は巨大化し、胃や肺を圧迫。さらに、こじらせた副鼻腔炎は鼻を詰まらせ、まともな呼吸ができない状態。Cサロンを上回る数々の偶像に囲まれた、宗教的な静かな圧迫感。・・・そんな環境で過ごす2日間は、とてつもなく息苦しいものでした。
まだ、霊を見分ける力が養われていなかった頃ですが、内側に住んでくださっている聖霊様が教えてくださっていたのだと思います。肉の(実際に見える)目では、キラキラ光るもので明るく見えていたサロンですが、あの時、霊の目が開かれていたら、「暗い牢獄にいる」と分かったかもしれません。当時は、ただただ「この苦しみから抜け出したい!!」と、心の中で叫び続けていました。
そして最終日の朝。波動が満タンになった私は、頭の中で脳みそがクルクル回転しているような目まいが取れず、雲の上を歩いているフワフワな感覚のまま、ヨロヨロと帰宅しました。旅疲れと波動疲れで、その日はグッタリ、そのまま深い眠りへと落ちていきました。「明日の結果」を期待し、祈りながら・・・ 。
そして翌朝、とんでもないことが、私の体に起きたのです!

佐伯玲子(さえき・れいこ)
愛知県豊田市出身。名古屋造形芸術短期大学造形芸術科プロダクトデザインコース卒業後、役者を目指し上京。幼少より得意だった物まねを生かし、ホリプロお笑い部門第1期生として、バラエティーやドラマ、舞台などで活動。結婚後は、プレイヤーの他、脚本、演出、プロデュースといった制作活動を行う。26歳の時に出会ったカルトの洗脳により、離婚、度重なる病やけがで、生命危機一髪の2012年秋、イエス・キリストに出会い、22年間に及ぶカルト洗脳から救われる。2015年春より、神様から賛美を使って歌って踊るエクササイズ「賛美クス」を与えられ、フィットネスを通した伝道を行っている。教会はもちろん、ノンクリスチャンの人たちに、賛美の「力」と「神様に感謝をささげることの喜び」を、ステージパフォーマンスやレッスンを通して発信している。「主イエスの恵み教会」所属。